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手元に置いてあるお気に入りの本に
「透明な力 不世出の武術家 佐川幸義」木村達雄著、があります。

久しぶりにページをめくっていると、次の言葉に目が止まりました。

『技を分解して説明すると別のものになってしまう。』

技を説明する、あるいは説明されるというのは、
私達の日常です。

そして動作を説明する時、あるいは説明を受ける時も、
頭の中では、ここの部分をこうして、そしてあそこはこうやってと、
身体をパーツごとに分類して理解しようとします。

自分がレッスンを受けた時の昔のノートを見返してみても、
一生懸命そういった類いを書き込んであります。(^.^)

技を本質的に伝える、習得する事の難しさを改めて感じました。
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2020.06.23 Tue l ダンス・動作の考察 l コメント (0) l top
以前、阪神タイガースの藤川球児投手が
アメリカ大リーグでの経験を次の様に語っていた。

「アメリカ大リーグのマウンドは、固いんで跳ね返される感じなんですよ。
日本人の投げ方だと、下半身主導でいって着地して、
そこから粘って体のパワーを伝えながら、腕の遠心力でしならせて投げるじゃないですか。
1、2、の3で着地して、そこに間があるんですけど、
アメリカのピッチャーは、それがなくて
1、2、の3で、すぐ上半身の筋力の強さで投げる。」

日本で活躍した投手が、大リーグに行って苦労する事に、
ボールの大きさ、乾燥から来るボールの滑りやすさ、
そしてマウンドの固さがよく語られる。

大リーグのピッチャーの投げ方と、日本のプロ野球のピッチャーの投げ方は、
まるで違っていて面白い。

アメリカの大地で生まれた『ベースボール』と、日本の土壌で育まれた『野球』。

日本の土壌について
ある研究者が次の様に言っている。

「…むしろ日本の土は、世界の標準から外れた特異なもののように思えた。
…ヨーロッパ大陸の降水量は数百mm/年、日本の半分以下である。
アフリカ大陸、オーストラリア大陸のほとんどは降水量はさらに少なく、
500mm/年以下の乾燥気候が圧倒的である。

…我が国は世界でも稀な、土壌の乾燥が抑えられ、
土壌が湿、または過湿である期間が長い国である。

…ところで年間を通じて停滞水に飽和されたグライ台地土であるが、
海外ではこれに匹敵する土壌はまず存在しない。
グライ台地土は海外では皆無に近く、我が国の特産といって差し支えないように思われる。」

以下は、大石久和著 『国土と日本人』より
「…ニューヨークの中心部分をなしているマンハッタン島は、
一つの岩からできているといわれている。
東京にしろ大阪にしろ名古屋にしろ、我が国の大都市がずぶずぶといってよいほどの
軟弱地盤の上に存在しているのに対して、
ニューヨークは極めて硬い岩盤の上にその中心部分がある。…」

調べると、こういった話はいくらでも出てくる。
大地という、あまりにも身近に日常的に存在するが故に、
逆にその特異性に気づくのが難しい。

でも、そこでの歩き方は、『ひと目見て日本人と分かる』と
海外の人から指摘される事実は、大リーグのマウンドと投げ方の違いにとどまらず、
日本の土壌の特異性と、長い年月をかけてそれに適応した
日本人の立ち方、歩き方、振る舞い方を物語っているのではないだろうか。

一見すると、世界中何処の都市も似た様な風景を見せる今日だ。
土壌の違いなど、コンクリートの道、コンクリートの建物の上では
まるで関係ない様に思える。
それは土木技術、建築技術の発展と拡散のおかげで、人類の進歩なのかもしれない。

しかし、その上に立つ民族の立ち方、歩き方、振る舞い方という
身体的文化の成立に比べれば、それらは、ほんの、つい、ごく、最近のことである。

大河ドラマで、戦国時代まで遡らなくても、寅さんシリーズの映画で、昭和の風景を見れば、
そのことが良く分かる。 (^_^)



2020.05.02 Sat l ダンス・動作の考察 l コメント (0) l top
お気に入りの番組に「おぎやはぎの愛車遍歴」がある。

有名人の実際に乗っていた愛車が、次々と登場。
国産、外車、旧車、名車、最新車と…

自分では買えない様な車を、擬似的に体験している気になって楽しい(^○^)

自分的には、後輪駆動(FR)の車が好きだ。
エンジンの動力を後方の二本のタイヤに伝え,
その後方二本のタイヤが地面を駆るシステム。

自分が車に乗り始めた頃は、国産の小型車もFRが主流だったと思う。
今はすっかり前輪駆動(FF)が主流になり、国産セダンで貴重なFRだった
トヨタのマークXも昨年消滅してしまった。

外側から走る車を見ても、前輪が地面を駆っているのか、
後輪が地面を駆っているのかは全く分からない。

私の勝手なイメージでは、西欧人の歩き方はFR、
日本人の歩き方はFFの様だと思っている。

でも、西欧人も日本人も、自分がそうだとは知らないし、
相手がそうだとも知らない。歩き方は当然同じだとと思っているのだ。

そこに不思議な誤解が生じる。

というのは、FRとFFにはそれぞれ特性があり、メンテナンス方法も違うところがある。
例えば、すり減ってきたタイヤのローテーションの順番が違うそうだ。

FRの人が、そうとは知らずにFFの人に
自分がやっている順番をアドバイスをしても、変な事になってしまうのだ。

この不思議な誤解のやりとりが、ダンスの世界でも起こっているのでは?
と、想像してしまう。

つまる所、実は同じだと、生まれてこの方思っていた事に、
大きな違いがあるのかも…






2020.04.26 Sun l ダンス・動作の考察 l コメント (0) l top
今日は、私の好きな「野口体操」関連の本の中から
お気に入りの文章を。

「野口体操 感覚こそ力」(羽鳥 操 著)より

・野口体操でいう動きとは、『中身の変化が、外側に現れたもの』と、とらえています。
したがって、外の形ではなく、形が生まれるからだの内側に徹底的に着眼し、
実感したことを基にして、動きの方法論を編み出しています。

・運動能力が高いということは、その動きに必要な状態の差異を、
自分のからだの中に、自由に創り出すことのできることである。
自分のからだの中にその動きに最適な通り道を空けることである。

・大事なことは形ではないんです。からだの中身のあり方なんです。
価値観・美意識が大事なんです。自分で感じ・考える力を持っているかが大切なんです。
その力があれば、時間さえかければ伸びるんです。

 …などなど。

時間がある今だからこそ、競技会による結果に惑わされる事なく、
じっくりと、丁寧に、色んな事を考え、感じ、トライできますね (╹◡╹)
2020.04.24 Fri l ダンス・動作の考察 l コメント (0) l top
神戸大学の巽好幸先生が、「美食地質学」と言うのを提唱されている。
マグマが専門で、マグマと美食の関係を研究されている。

先生があるテレビの番組で教えてくれるには、
日本列島って、地震とか火山が多くて
非常に地球上でも特異な場所にある。
その場所の特異性とその地の食べ物は密接に関係していると言う。

例えば、和食の基本は昆布の出し汁に対し、
フレンチは獣の肉をベースにスープを作る。

これは、水の違い、硬水と軟水の差とその食材の相性から来るそうだ。

では日本は軟水で、ヨーロッパが硬水なのは何故か?

一つは、地形の差、
川を例に取ると、日本の川は高い所から短い距離で流れ急勾配が特徴。
一方ヨーロッパは、低い位置から長い距離で流れる川が多い。

その間に、カルシウムやマグネシウムなどの成分が水に混じり、硬水になる。

今から1400年前、日本列島はまだ山の無い平原だった。
急に山が高くなったのは300万年前から、
日本近くのプレートの流れの変化によるらしい。

地球全体で十数枚あるプレートの4枚が、日本のすぐそばにひしめいている。

その特異な地質とその地の美食の関係が、大変面白い。

ここからは、私の勝手な想像…

その特異な地質と、その上に生まれる「歩き方」にも大きな関係があるはずだ。
私は、これを「歩法地質学」と呼びたい (^○^)

例えば、
1、大腿骨の回旋
ヨーロッパ…内旋しやすい
日本…外旋しやすい

2、エネルギーの流れ
ヨーロッパ…上から下へ
日本…しゃがんでからの下から上

3、足の裏
ヨーロッパ…点で立つ(踵から爪先へ)
日本…面で立つ(ベタ足)

などなど、これらの歩法の差は、
日本とヨーロッパの地質的な違いと大いに関係がある様に思う。

2020.04.23 Thu l ダンス・動作の考察 l コメント (0) l top