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お正月に取りためていたテレビ番組で、
「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」(2008年 アメリカ Megumi Sasaki)
を何気に見た。

「うわ~ 世の中にはこんな人もいるんだなあ~ ( ´ ▽ ` )ノ」
どんどん番組に惹きつけられた。

実話で、ハーブ&ドロシー というアメリカのヴォーゲル夫妻の話。

ご主人は郵便局で、仕分け係りを長年勤め上げ、
奥さんは図書館司書。

奥さんの収入で生活し、旦那さんの稼ぎは全て好きなアート作品の購入。
まだ世間から顧みられることの無い、若手のアーティストの作品を、
本人の自宅を訪ねたりしながら、好きと言う基準のみで買い集める。
長年集めた作品は4,000点以上に上り、狭いアパートに収まり切らない。

ついに、売れば数億円の価値があると思われる作品をナショナルミュージアムに寄贈。
いままでお金の為に作品を売ったことは一度もないという。

二人の住まいは、本当にお世辞にも綺麗とは言えない部屋。

でも二人して、いそいそとアートめぐりにニューヨークの街に繰り出す姿は本当に愛らしい。

二人は気に入った作家を見つけると、その作品の全てをみたがり、
その作者の思想の変化、発展を知りたがる。
作家のアトリエの床に転がるデッサンの紙切れを、その作者の転機であると興奮しながら持ち帰る。

自らが作ったものでなくても、その作者と共にアートを追体験しているようだ。

実に楽しそうに、満足そうに。

そんな風にアートを楽しめるなんて、それこそ素晴らしいね!

アートって、そのものの素晴らしさもさることながら、そこに何を観るか、
観る人の芸術でもあるんだね。

カッコいい、生き方だな~


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2015.01.08 Thu l 未分類 l コメント (0) l top