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「彼ら、身体にリズムが入ってきたね!」
隣で踊りを見つめるある先生が言った。
プロラテン準決勝だ。

…昔の出来事を思い返した。

20代中頃、初めて英国留学した頃だ。
当時ラテンダンサーだった僕は、ラテンで有名な教室に毎日通った。

ある日、先生が若いカップルを紹介してくれた。
南アフリカから来ているという彼は、
茶褐色の肌で、腰の位置が異様に高く見えた。

「チャチャチャ」、先生が彼等にウインクする。
曲は流れていない。
簡単なベーシックを踏んでいたと思う。

想像していないものを見た時の、…一瞬フリーズした時間が身体に流れ、
次の瞬間、彼らの動きが空気の振動と共に僕の身体に伝わった。

「何だ!、 え?!」

彼の身体からリズムが飛び出して来る。
音のない空間で、確かにリズムが聴こえてくる。
まるで、彼のお腹にジュークボックスが入っている様だ。

「リズムマシーンよ!」先生が僕を見て言う。

…これがダンスなんだ。ボー然と口にした。

彼の名はブライアン・ワトソン、
後の世界チャンピオンだ。


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2011.09.05 Mon l つれづれ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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